こんにちは、millviカスタマーサクセスチームです。
最近は新人社員研修に動画を使う企業が増えてきました。
しかし、同時に「視聴されたけど効果がなかった」や「そもそも動画研修の効果ってどうやって計るの?」という悩みやご質問を受けることも増えてきました。
このようなご質問が出てくる原因の1つとして、ロードマップを設計せずに動画配信を行っていることが挙げられます。
ロードマップとは、プロジェクトを成功させるためにあらかじめ設定する目的やゴール、タスク、スケジュールのことです。
ロードマップを設計せずに動画配信をしてしまうと、新人社員は目的がないまま漫然と動画を視聴することとなり、その結果、学習効率の低下やモチベーションの低下につながります。
またロードマップを設計しなければ、目的やゴールに対してどこまで成果を出すことができたのかという達成度合いを計ることができないため、動画配信による成果を正しく振り返ることができなくなります。
このようにロードマップが果たす役割は、視聴する新人社員と動画を配信する研修担当者の双方にとって欠かせない重要な共通指標になるのです。
そこで今回は、これから新人社員研修を動画で行おうと考えている方向けに
- どのようにロードマップを設計するのか
- ロードマップをもとにどのように振り返ればいいのか
についてご紹介していきます。
- これから新入社員研修動画を配信する予定の人
- 新入社員研修動画を配信しているも効果を実感できていない人
- どうやって効果を測定していいか分からない人
目次
はじめに
ロードマップを設計することは、新人社員と研修担当者にとってとても重要です。
目的やゴールをあらかじめ決めておくことで、新人社員にとって学習効率の向上やモチベーションの維持につながります。
また研修担当者にとっては、ゴールの達成度合いをもとに動画研修の振り返りの精度をあげることができます。
新人社員にとっての重要性
動画を視聴する目的や視聴したことで何ができるようになるのかというゴールを事前に共有しておくことは、学習効率の向上やモチベーションの維持につながります。
とくに入社したばかりの新人社員にとって研修期間は楽しみである一方、早く業務をキャッチアップしなければいけないという焦りや不安を抱えやすい時期でもあります。
そんな中で目的やゴールを知らされず動画を視聴させられても、どこをポイントに見ればいいのかが分からないため、漫然と動画を視聴する時間を過ごすことになってしまいます。
これだと新人社員にとってせっかくの貴重な研修期間がとても退屈な時間に感じられてしまいます。
そのようなことが起こらないためにも、目的やゴールを事前に共有した上で動画を視聴してもらうことが重要です。
研修担当者にとっての重要性
動画研修による成果を測定するには、あらかじめ設計された目的やゴールに対して、どの程度達成することができたかを振り返る必要があります。
そこから得られた成果や改善点を振り返ることで、研修をよりブラッシュアップすることができます。
とくに初めて動画研修を行う場合は、従来の研修と比較して、どの程度研修を効率化することができたのかや動画研修をすることで新人社員にとって満足のいく研修になったかを振り返る必要があります。
そのためには、ロードマップの達成度合いに基づく客観的な振り返りが必要になるのです。
Step1. ロードマップの設計
さてここからは、実際にロードマップの設計方法について解説していきます。
ロードマップを設計するには、まず目的とゴールを決める必要があります。
目的とゴールを決めたら、それをもとに今度はタスクやスケジュールに落とし込んでいきます。
1. 研修の目的とゴールを決めましょう
ロードマップを作成する上で重要なのは、研修の目的と限られた時間の中で最終的にどうなってほしいかというゴールを明確にすることです。
例えば、新人研修であれば現場に配属されるまでの間に最低限知っておいてもらいたい知識などがあると思います。
もし、これらの知識がないまま現場に配属されてしまうと、現場の上司やメンバーがまた一から教育をし直さなければいけないという事態が発生します。
こうなってしまうと現場に余計な工数をかけさせるだけではなく、新人社員のモチベーションにも影響を及ぼしてしまいます。
そうならないためには、業務を遂行するのに困らない程度の知識をインプットしてもらい、現場配属後はその部署で必要となる知識のキャッチアップに専念できる状態を作る必要があります。
このように何のために研修を行うのか(目的:現場の工数削減)とそれを達成するには何が必要なのか(ゴール:業務を遂行するのに困らない程度の知識をインプットしてもらう)を設計していきます。
もし自身で決めるのが難しいと感じる場合は現場の社員に聞いてみるのもおすすめです。
どんな状態で現場に送り出してほしいかをヒアリングしていき目的とゴールを考えていきます。
2. スケジュールとタスクを決めましょう
目的とゴールを設定したら「いつまでに」「何をすれば」いいのかというスケジュールとタスクを決めていきます。
動画研修の場合は、「いつまでに」「どの動画を」視聴してもらいたいかを設計していきます。
Step2. ロードマップシートの作成
研修担当者の観点でロードマップが設計できたら、今度は新人社員に共有するためのシートをExcelなどを使って作成していきます。
その際、「いつまでに」「どの動画を」視聴するかだけではなく、動画を視聴することで何を学ぶことができるのか、どんな業務に役立つのかまで記載していきます。
それにより目的やゴールをイメージしながら動画を視聴してもらえることができるため、学習効率を上げることができます。
ロードマップシートには「目的」「学習順序」「ゴール」「視聴ポイント」「理解度」などを必要に応じて記載しておくといいでしょう。
記載例をもとにしたサンプルシートをダウンロードできます。
Point
- シートは完成したらmillviポータルのお知らせ機能などを使い誰でもダウンロードできるようにしておきましょう。
- 1日の終わりに理解度が低い動画に関しては、振り返りのミーティングなどを入れるとより新人社員の理解が深まります。
Step3. 振り返り
動画研修では、ロードマップシートの達成度合いをもとに振り返りを行い、研修をブラッシュアップすることが重要です。
また振り返りを行う際には、実際に研修を受けた新人社員や現場の社員からのフィードバックをもらうことも振り返りの精度を上げためには必要です。
1. 研修の振り返り
ロードマップシートに入力された理解度や達成度をもとに研修を振り返ります。
例えば、視聴スケジュールに無理はなかったか、理解度が低い動画はなかったかなどを振り返ります。
理解度が100%に届かなかった動画に関しては、どこが理解しづらかったのかをしっかりとヒアリングすることが必要です。
反対に理解度が高い動画に関しては、動画化が成功した研修と言えます。
従来工数がかかっていた対面での研修時間をそのまま削減することができたため、研修の効率化に役立ったと考えることができます。
2. 新人社員/現場社員からフィードバックをもらいましょう
振り返りの際には、ロードマップシートに入力された情報だけではなく、実際に動画研修を受けた新人社員や現場の社員からフィードバックをもらいましょう。
ロードマップシートからでは気づくことができなかったことが見えてきます。
例えば、「動画を理解することはできたが、尺が長くて途中で飽きてしまった」や「もっとこんな動画があると良かった」など多くの意見が出てくるはずです。
また現場の社員からのフィードバックも効果的です。
「研修を終えた人が早い段階で現場に馴染むことができたか」、現場の社員が「ここまでは理解しておいてほしい」と思っていることは身に付けられていたかなどフィードバックをしてもらいます。
このように様々な観点から振り返りを行うことで、より良い研修にブラッシュアップすることができます。
まとめ
ロードマップを設計する重要性について理解いただけましたでしょうか。
ロードマップを設計することは、
- 新人社員の学習効率の向上やモチベーションを維持させること
- 研修担当者による研修の振り返りの精度を向上させること
につながります。
もしこれから動画研修を行う人やすでに動画で研修を行われている人で「視聴されたけど効果がなかった」や「そもそも動画研修の効果ってどうやって計るの?」と悩まれている方々は、一度ロードマップを作ってみてはいかがでしょうか。
目的やゴールが明確になるだけで解決できる問題がきっとあるはずです。
カスタマーサクセスチームでは、目標設計から問題分析、ロードマップの作成まで一貫して支援しております。下記リンクにアクセスすることでカスタマーサクセスチームと面談を組むことができます。
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