こんにちは、millviカスタマーサクセスチームです。
皆さんは、社内向けに動画配信をするとき、どのようにして目標設計を行なっていますか?
社内向け動画配信を成功させるためには、視聴者が抱えている問題を把握した上で目標設計をすることがとても重要です。
もちろん何を成功と定義するかは、会社や運用の目的によって様々ですが、以下を実現されたいと思っている方はきっと多いはずです。
- 視聴者にとって有益な情報が届けられており、日々の業務で抱えている問題を解決するのに役立っている
- 動画を視聴したことによって、視聴者に意図した変化をもたらすことができている
- 変化したことや動画配信を実施したことによる成果を社内に説明できている
これらを達成するためには、繰り返しになりますが、視聴者が抱えている問題を把握した上で目標設計をすることが重要になってきます。
視聴者が抱えている問題を把握することができれば、どんな動画を配信すべきかという視聴者のニーズを把握することができます。
また問題を把握した上で目標設計することができれば、視聴者にどんな効果をもたらすことができたかを計測できるようになり、その成果を社内に報告できるようにもなります。
反対に、視聴者が抱えている問題を把握しようとせずに目標設計を行うと、視聴者のニーズに合致しない動画が配信されてしまい、「思ったより視聴されなかった」「思ったより成果が出なかった」ということにつながってしまいます。
そうならないためにも視聴者が抱えている問題を把握した上で目標設計することが必要です。
そこで今回は、
- 視聴者の問題を把握するためにはどうすればいいのか ← 本記事
- 視聴者の問題を踏まえた上でどのように目標設計するのがいいのか
を2つの記事でご紹介していきます。
- 動画配信をするにあたりこれから目標を設計する人
- 目標を設計し、動画配信の成果を社内に報告したい人
目次
はじめに
動画配信において視聴者が抱えている問題を把握することは、視聴者のニーズに合った動画を配信することにつながります。
そもそも視聴者にとって動画を視聴する目的は主に3つあります。
- 業務で抱えている何らかの問題を解決できる
- 今まで知り得なかった情報にアクセスできる
- 自分にとって役立つ情報を動画から取得できる
これらの3つの目的を達成するために視聴者は動画を視聴します。
そのため視聴者が業務で抱えている問題を把握することができれば、視聴者のニーズにあった動画を配信することができます。
反対に、配信者側の一方的な思いや意思を優先した動画配信は防ぎたいことのひとつです。
なぜなら、そうした場合は視聴者のニーズとの間にズレが生じてしまうからです。
例えば、受注率を上げるために自社製品についてもっと営業部門に知ってほしいと考え、「自社製品を解説した動画」を配信したとします。
しかし受注率を下げている要因の1つとして、一般競争入札案件での受注率が低いことをあらかじめ知っていれば、配信すべき動画は「他社と比較したときの自社製品のメリットを解説した動画」となるはずです。
このように配信者側が視聴者の抱えている問題を考慮せずに、やってほしいことやこうなってほしいという理由から動画を配信してしまうと視聴者のニーズとズレが生じて「思ったよりも視聴されない」ということが起きていまいます。
視聴者のニーズに合った動画を配信するには、まず視聴者が抱えている問題を正しく把握することが重要なのです。
Step1. 問題の把握
視聴者が抱えている問題を把握することができれば、視聴者のニーズを把握することができます。
視聴者の問題を把握するには、いくつかの方法があります。
例えば、実際に視聴対象者へヒアリングを行ったり、業務上問題となっているもの(例えば業績の低下や非効率と感じているもの)を洗い出していくことが必要です。
まずは、解像度は低くても構わないので、「誰が」「何に」困っているのかを洗い出してみましょう。
問題例:
- 社員間同士の自社製品への質問が多く、顧客対応の時間が取れない(サポートチーム)
- 経費精算の承認が却下されるケースが多く、周知の手間がかかっている(経理部)
- 営業マンのスキルに差があり、受注率が安定しない(営業マネージャー)
- 定期アンケートの結果から社員のエンゲージメントが低下してきたことが判明(総務部)
Step2. 問題が発生している原因の言語化
次になぜ問題が発生しているのか、考えられる理由を言語化していきます。
考えられる理由を言語化することで、視聴者が抱えている潜在的な問題を把握することができます。
潜在的な問題が把握できると、どんな動画を配信するべきか判断できるようになります。
言語化例:
問題 | 考えられる理由 |
社員間同士の自社製品への質問が多い | 技術的な仕様を理解していない人が多いため |
経費精算の承認が却下されるケースが多い | 経費精算の提出の仕方を理解していない人が多いため |
営業マンのスキルに差がある |
競合製品の知識が少なく自社製品の優位性を提案できる人が少ないため |
定期アンケートの結果から社員のエンゲージメントが低下してきたことが判明 | 会社規模が大きくなっていったことでいつの間にか決まっていたなど意思決定のプロセスが可視化されなくなったため |
Step3. ニーズの言語化
考えられる理由をもとに視聴者のニーズを言語化していきます。
どんな動画を配信すれば、視聴者が抱えている問題を解決することができるのかを定義していきます。
このように問題が発生した理由が明確になっていれば、視聴者にどんな動画を配信すればいいのかが自ずと分かってくるのです。
解決例:
考えられる理由 | どんな動画が適しているか |
技術的な仕様を理解していない人が多いため | 自社製品の技術的な仕様を分かりやすく解説した動画 |
経費精算のやり方を理解していない人が多いため | 経費精算の提出の際に何が必要かを解説した動画 |
競合製品の知識が少なく自社製品の優位性を提案できる人が少ないため | 競合他社と比較したときに自社製品のどの機能に優位性があるかを解説した動画 |
会社規模が大きくなっていったことでいつの間にか決まっていたなど意思決定のプロセスが可視化されなくなったため | 経営方針や大きな決断を下した際などに経営者が何を重視して決定したかを説明する動画 |
まとめ
視聴者の問題を把握する重要性について理解いただけましたでしょうか。
視聴者が抱えている問題を把握することができれば、視聴者のニーズに合った動画を配信することができます。
視聴が伸び悩むケースでよくあるのは、配信者側の一方的な思いや意思によって目標が設計されてしまい、視聴者のニーズとズレてしまうということです。
動画配信の目標設計と聞くと、配信者側の思惑をいかに達成させるべきかと考えてしまいますが、視聴者があってこその動画配信です。
視聴者が抱えている問題と向き合い、その解決に役立つ動画を配信していかなければ、視聴者に受け入れられることはありません。
視聴者が抱えている問題を把握することが、社内向け動画配信を成功させるために必要な最初のステップなのです。
次回は、本記事の内容を踏まえて、どのように目標設計をすべきかについて解説していきます。
目標設計をすることで、配信した動画が視聴者にどんな効果をもたらすことができたかを計測できるようになります。
目標設計のやり方を紹介した記事はこちらを参照してください。
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