こんにちは、millviカスタマーサクセスチームです。
皆さんは、社内向けに動画配信をするときにどのようにして目標設計を行なっていますか?
社内向け動画配信を成功させるためには、視聴者が抱えている問題を把握した上で目標設計をすることがとても重要です。
もちろん何を成功と定義するかは、会社や運用の目的によって様々ですが、以下を実現されたいと思っている方はきっと多いはずです。
- 視聴者にとって有益な情報が届けられており、日々の業務で抱えている問題を解決するのに役立っている
- 動画を視聴したことによって、視聴者に意図した変化をもたらすことができている
- 変化したことや動画配信を実施したことによる成果を社内に説明できている
これらを達成するためには、繰り返しになりますが、視聴者が抱えている問題を把握した上で目標設計をすることが重要になってきます。
視聴者が抱えている問題を把握することができれば、どんな動画を配信すべきかという視聴者のニーズを把握することができます。
また視聴者が抱えている問題を把握した上で目標設計することができれば、視聴者にどんな効果をもたらすことができたかを計測できるようになり、その成果を社内に報告できるようにもなります。
しかし一方で、視聴者が抱えている問題を把握しようとせずに目標設計を行うと、視聴者のニーズに合致しない動画が配信されてしまい、「思ったより視聴されなかった」「思ったより成果が出なかった」ということにつながってしまいます。
そうならないためにも視聴者が抱えている問題を把握した上で目標設計することが必要です。
そこで今回は、
- 視聴者の問題を把握するためにはどうすればいいのか
- 視聴者の問題を踏まえた上でどのように目標設計するのがいいのか ← 本記事
を2つの記事でご紹介していきます。
- 動画配信をするにあたりこれから目標を設計する人
- 目標を設計し、動画配信の成果を社内に報告したい人
目次
はじめに
動画配信をする際に目標設計をしておくことで、視聴者にどんな効果をもたらすことができたかを計測できるようになります。
また効果を計測することで、成果を社内に報告できるようにもなります。
社内に向けて動画を配信する以上は、
- 配信したことで視聴者にどんな変化があったのか
- 配信者側が意図した成果を出すことができたのか
を振り返り・報告する機会があります。
そのためには、視聴されたらそれでお終いとするのではなく、動画配信をすることで視聴者にどんな影響を及ぼしたのかまでを説明できるようにしておく必要があります。
この記事では、動画を配信する前に目標を設計しましょう①〜問題把握編〜で紹介した内容を踏まえ、OKR*の考え方をもとに目標設計する方法をご紹介します。
*OKRとは、1つのO(目標)に対して複数のKR(主要な成果)を設定して追跡していく目標管理方法の1つです。
Step1. Objectives[目標]
OKRのO(目標)であるObjectivesとは、定性的な目標を指します。
動画配信においては、視聴者が抱えている問題を踏まえた上で、視聴者(会社やチーム)が最終的にどんな状態になっているべきかということを目標として設計していきます。
下記例のように、問題点に対して理想的な状態を定義していきます。
objectives例:
問題 | objectives:目標 |
社員間同士の自社製品への質問が多く、顧客対応の時間が取れない(サポートチーム) |
サポートチームの工数が削減され顧客対応に専念できている状態をつくる |
営業マンのスキルに差があり、受注率が安定しない(営業マネージャー) |
全ての営業マンの受注率が標準化されてチームとしての売上も上がっている状態をつくる |
Step2. Key Results[主要な成果]
OKRのKR(主要な成果)であるKey Resultsとは、Objectivesで掲げた目標の進捗を図るための定量的目標のことを指します。
Objectivesを達成させるために、具体的に何をどこまで実施する必要があるのかを定量的に説明できるようにしておく必要があります。
そのためKey Resultsを達成することで、Objectivesで掲げた目標を達成できるように設計していくことが重要です。
またここで設計するKey Resultsは3ヶ月くらいの期間で達成できそうなことを記載しておくと、万が一目標にズレがあった際に修正しやすくなります。
下記例のように、Objectivesを達成させるためのKey Resultsを定義していきます。
Key Results例:
objectives | Key Results |
サポートチームの工数が削減され顧客対応に専念できている状態をつくる |
自社製品を機能ごとに解説した動画を配信して、平均視聴率を80%以上にする |
◯月◯日までに従業員からのサポートチームへの質問を60%削減する | |
全ての営業マンの受注率が標準化されてチームとしての売上も上がっている状態 |
トップセールスマンが受注した商談や心掛けていることを動画として配信し、次回商談時に営業マンに実践してもらう |
製品の特徴や3社以上の競合との比較をした動画を配信し、1ヶ月後の営業会議で全員が特徴を話せるようにする |
Step3. 計測方法
Key Resultsの達成状況によってObjectivesがどこまで達成できているかを説明できるようにします。
そしてこれらを動画配信によってどこまで達成できたかを説明できるようになることが、動画配信における成果報告となります。
万が一、運用していく中で、Key Resultsを達成したにもかかわらずObjectivesが達成できなかった場合は、Key Resultsで掲げるべき目標が適切でなかった場合があります。
そのようなことが起きたとしてもすぐに目標を修正できるよう、Key Resultsは1、2週間単位で進捗を確認しておくが肝心です。
まとめ
社内向け動画配信を成功させるためには、
- 視聴者が抱えている問題を解決できていること
- 視聴者に変化をもたらすことができていること
- もたらした変化や成果を説明できていること
が重要です。
そのためには、視聴者が抱えている問題を把握した上で目標設計することが必要になってくるのです。
もし、読者のなかに動画配信をしてみたけど「思ったより視聴されなかった」「思ったより成果が出なかった」と悩まれている方や、これから配信したいけどどうやって成果を出していいか分からないという方がいたら、この機会に目標設計について考えてみてはいかがでしょうか。
目標を立てることはとても大変なことではありますが、それによって振り返りがしやすくなったり、やるべきことが明確になるはずです。
カスタマーサクセスチームでは、目標設計から問題分析、ロードマップの作成まで一貫して支援しております。下記リンクにアクセスすることでカスタマーサクセスチームと面談を組むことができます。
https://meeting.eeasy.jp/yamashita.millvi/online?1658731577395